―この北町で(214)あの人この人―

     地域に貢献する学校をめざして

                   第四中学校長  大町 洋

 日頃、北コミセンの皆さまには、四中生が大変お世話になり心より感謝申し上げます。

また、秋の文化祭では本校吹奏楽部に発表の機会を与えていただき生徒たちも大変喜んでい

ます。

一方、体育館等の施設利用
に関してご心配をおかけすることもあり校長として心苦しく

思っていま
す。

 私は、四中に赴任して4年目になりますが、昨年度から従来の四中のイメージを払拭す

べく、「地域に貢献できる生徒の育成」を学校経営の柱に据えて取り組んできました。

具体的な取り組みとしては、まず1年次に普通救命講習を全員が受講。これは2年前から

実施していますので現時点で四中生全員が心肺蘇生の方法と
AEDの使い方を身に付けていま

す。2年次には、地域と共同した防災訓練を行い、簡易トイレの組み立て方、消火栓及び

消火器の使用方法、防災備蓄倉庫の活用について学びました。3年次には高齢化社会を

迎えるこれからの日本を考える機会として福祉・介護について学びました。まず全員が

「認知症サポ−タ−養成講座」を受講した後、認知症の方と接するにはどのようなことに

配慮すればよいのかグループごとに考えました。次に高齢者疑似体験を行いました。全体

が「手指体験」「視覚体験」「聴覚体験」の3班に分かれ、高齢になると体がどのように

不自由になるのか軍手(手がこわばる)、白色眼鏡(白内障)、耳栓(耳が遠くなる)を

利用して体験しました。

 訓練をしたからすぐに実践できるわけではありませんが、四中を卒後すれば全生徒が

社会や地域の一員として貢献できるようになることを目指しています。地域の皆さまも

温かく、そして厳しくご指導いただければ幸いです。