この北町で(233)― あの人この人


          「みんな居心地よく、楽しい保育園」地域とともに・・・

           公益財団法人武蔵野市子ども協会北町保育園 副園長 太田 奈美 

 二十数年前、武蔵野市に就職して初めて私が配属されたのがこの北町保育園でした。保育士になり先輩達から保育を学びながら、地域のみなさんや子ども達と一緒に、遊んだり、笑ったりと日々の関わりの中で楽しく過ごした5年間。何度か浸水したこともある古い園舎や園庭の頃です。そんな北町保育園ですから、違う保育園に行ってもいつもどこかで心を寄せ、時々思い出しては懐かしく思っていました。

 そして縁あって、一昨年前に副園長として戻ってきた北町保育園は、周りに新しい家も増え、道路も整備され、景色は少し変わっていましたが、青葉公園や近くの成蹊学園の馬場、バスも見られるお散歩コースは、25年前とかわらずに武蔵野市内でも自然に囲まれた本当によいところだと思います。そして新園舎となって4年目、園庭も新しくなり、子どもたちも128名という大所帯となりました。今は新しくなった北町保育園で「みんなが居心地よく、楽しい保育園」を園目標に、毎日元気な子ども達と笑顔を交わしながら、私自身もパワーをもらって過ごしています!

 園目標にある「みんな」というのは、子ども達を初め、保護者の皆さんはもちろんのこと、北町保育園で働く私たち、そしてその周りに住んでいる方や関わりのある地域の方々全てを含んでいます。

 地域に根ざす保育園での役割の中には、「地域支援」という園の子ども達だけでなく、これから子育てを始める妊婦さんや地域の親子が安心して子育てができるように支える取り組みがあります。

北町保育園では、火曜日と木曜日の13001530に行っている園庭開放、妊婦さんを対象とした「プレママのひろば」、13ヶ月までの親子を対象とした「赤ちゃんのひろば」や「一時保育事業」を行っています。園庭開放では近くの幼稚園に通っているお子さん達が遊びにきたり、赤ちゃんのひろばでは遊びに来た親子が仲良しになって帰ったり、一時保育でもリフレッシュや通院など、多くの方々が利用しています。園にいらっしゃった方々が笑顔で帰って行く姿は、私たちにとっても、とても嬉しいことです。今後も地域のみなさんとのつながりを大切にしながら「みんなが居心地よく楽しい保育園」を目指して行きたいと思います。