この北町で(235)― あの人この人


           むさしのジャンボリーで

                                          北町1丁目 日比 真由美  

 

 夏休み早々、むさしのジャンボリーに親子で初参加をさせていただきました。
 行くことを拒む息子でしたが、一緒に準備をするにつれ、徐々にジャンボリーに思いを馳せる、楽しみな気持ちも見え隠れしてきました。親子参加とは言え、班も立場も違います。私も初参加に指導員、我が子の心配どころではありません。わたしの班は9名の子供たちと、若い方のベテラン指導員2名。班内には地域が同じで学校の違うお友達もいます。
ジャンボリー イラスト に対する画像結果 キャンプでは、薪割りに火おこしと、必要最小限の物資に子供主体で生活を送ります。指導員は子供たちに手を貸さず見守るその立場は、日頃から口出しも手貸しも多い私に、親子の在り方と重ね合せ、様々なシーンで多くの事を感じ学び、とても良い経験となりました。
 今回が初参加の子供たちも、勝手がわからないのと不安で、なかなか思うように動けませんでしたが、ベテラン指導員の温かくも的確な言葉に導かれ、自分の役割と団体行動を考え、そして気づき、行動することが徐々に出来るようになってきました。みんな出来ることが自信に繋がり、本来の明るさを取り戻した子供たち。キャビンでは賑やかで微笑ましい光景があり、それはもう班が大家族に思える程でした。

 このむさしのジャンボリーでは自然に触れるだけではない経験を、大人も子供も体験できたと思います。協力して一生懸命取り組む。それが自然と出来る環境がそこにはありました。充実感と清々しい気持ちで心は満たされ大満足の
23日となりました。
 
その後息子とは自然と会話が増えました。ジャンボリーの充実感に浸りながら「また行きたいね」と何度も親子で言葉を交わしています。