この北町で(224)― あの人この人
繋がっている
ヘルシーライフ プロジェクト 境井 奈巳
私は地域健康クラブの指導者として週に二度コミセンを利用させて頂いています。
コミセンの入口の自動ドアを入って行くと正面には中庭が広がり、光が射し開放感のある、
沢山の本に囲まれたロビーがあります。
毎回、受付の方々の素敵な笑顔とご挨拶で迎えられ、私は「ヨシッ!」とスイッチが入り
ます。地域柄なのでしょうか?それとも、その様な雰囲気を作って下さっているのでしょうか?
気さくな対応で毎回気持ちの良いスタートを切らせて頂いています。(感謝です)
果たして自分の住んでいる町はどうなのだろう?と考えてみました。本来の目的の地域の
コミュニティとしては、もちろん使用していますが、地域活動の拠点としてはどうだろうと
・・?マークが頭に浮かびました。北コミセンの様に地域の方が活動の拠点として利用し、賑
わっているのか?この様な光景とは、程遠いのでは?と感じてしまいました。
先日、地域健康クラブ参加者の方々に、コミセンでお会いしました。改めてコミセンを利用
する方が多いのだと実感しました。その方にお尋ねすると、穏やかな表情で、「今日はオムツ
を作りに来ているのよ」とおっしゃいました。その光景を見て私は何とも言えない温かな表情に
肩の力がスーと抜けた様な気持ちになりました。誰かの為に無償で何かをする。この行為が
あまりにも自然で、当たり前の事の様に感じたのです。まるで日常の一つかの様に。
と同時に、私もそういう人になりたいと思いました。
人の優しさに触れる事が日常に溢れていて、そして北コミセンで繋がっている・・・
私もその中の一人だと思うと、誇りにさえ思い嬉しくもあります。
最後になりますが、北町には人情があり、日本人の「おもてなし」という言葉が似合う町だ
と思いました。