この北町で(227)― あの人この人

   遊んで大きくなあれ

                                   四小こどもクラブ    
                                                  北原 晴美


「イラスト元気 子どもたち」の画像検索結果 私が小学生の頃は、毎日暗くなるまで外で遊んで帰っていました。近くに広場があり、家にランドセルを置くと走って友だちが待っている「そこ」へ行きました。鬼ごっこやドッヂボールを飽きずにやっていたのを覚えています。休みの日に自転車で隣り町まで行くのは、ちょっとした遠足気分でした。

 男兄弟の中で育った私は、その仲間にもよくくっついていき、高い銀杏の木に登ったり、塀の上を忍者のように走ったり、木の枝とゴムでパチンコを作り石を当てたりしていました。昭和40年代前半、まだ防空壕も残っていて、懐中電灯を頼りに中に入り、残靴にドキッとしながらも声が反響する洞窟の中を探検していました。
 夏は、朝早くに自転車を走らせて森へ行き蝉やかぶと虫を取りに行きました。冬は、遊びすぎて血が滲むあかぎれに母が塗ってくれたメンタムがとても染みたのを覚えています。
 時を経て二十歳を越え、この職に着いてまた昔の遊びに出会いました。先輩の女性指導員に、こま・ベーゴマ・けん玉を伝授して頂く。練習すれば必ず成果が表れるので、すぐ夢中になり家でも練習したほどです。いろいろな技が出きていく中で達成感も得られます。
 けん玉のもしかめは、ダイエットにも繫がる一石二鳥の遊びです。ベーゴマは一発勝負。「イラストベイゴマ 子どもたち」の画像検索結果子供たちは負けると、「今の本気じゃなかった」「ひもが緩んだ」などと負け惜しみを言いますが、私は一投入魂です。言い訳はしません。

 この年になっていきいき遊べるのも子どもたちのお蔭です。
 子どもたちが校庭で笑いながら遊んでいる姿を見ると、こちらまで心踊ります。遊びの持つ力は大きいです。遊ぶ中で学ぶ事は山ほどあり         ます。子どもたち、沢山遊んで大きくなあれ。