この北町で(231)― あの人この人

   「新しい出会い」

                            第四小学校PTA会長 大場 摩衣子 

私がこの北町に生まれ育って三十年以上が過ぎました。父の転勤などで離れた時期もありましたが、新婚一年でこの地に戻って参りました。今より遊具の多かった「子ども広場」や、ナーシングホームが建つ前のテニスコートなど、この町の思い出は尽きません。そして、今この故郷で子育てできることに喜びを感じております。
 PTA 会長 イラスト に対する画像結果そんなご縁で、今年度、娘の通う四小のPTA会長を引き受けさせていただきました。今まで委員、役員など何も経験していない私にとってPTA会長になるということは青天の霹靂でしたが、仲の良い方たちが一緒ということもあり、清水の舞台から目をつぶって飛び降りる気持ちで手を挙げさせていただきました。
 会長になって数か月、様々な出会いがありました。私が小学生の頃の会長さんといえば、地域の重鎮のお父様が務めるというイメージでしたが、今は全く違います。他の武蔵野市の会長さん達は、民族楽器の演奏家、会社員、舞台役者の方、ライターさん、私のような主婦、そして会長歴何年にもわたるベテランの方まで、千差万別です。皆さんに共通しているのは、何とかPTAを良くしていこうという熱い思いと、フットワークの軽さです。そういう方たちに触発されてか、私も先日とても感動した講演会の講師の先生に、是非またお話を伺いたいと直接お名刺をいただきに行ってまいりました。四小の皆さんに、どういう形でかご紹介できたらいいなぁと思っております。
 また、地域のボランティアの方とのふれあいも大きなものです。今までは娘を通して知っていてくださったり、母を通して知っていてくださったりで、私自身にとってはぼんやりとしたつながりでした。それが会長になり、いろいろな会合に出させていただいて、一気にカラー刷りになったという新鮮さを感じております。この様々なつながりの中で子供たちが育まれるという安心感は、この町ならではでないでしょうか。
 そして、四小の子供たち。二人の娘の母親だったのが、自分の子供が、というのは大げさかな、親戚の子供が二百人以上も増えたような気持になっている自分にびっくりです。子供たちにしてみればはた迷惑な話ですが、任期の終わりまでにみんなと笑顔で挨拶が交わせるようになりたいと思っております。
 最後に、このような機会を与えてくださった皆様に感謝いたします。この先も、どんな出会いがあるのかと、今からワクワクが止まりません